美容室チラシの集客力をあげる、10項目チェックリスト
お客さまを美容室に呼び込むオシャレなチラシができた!
なのに一向に集客できない……。知り合いにチラシを見せたら「電話番号どれ?」と一蹴されてしまった。たしかに電話番号は載せてある、しかし制作に関わったあなたにはわかっても、制作に関わっていない人にはわかりづらかったのです。
美を追求する美容室なので、デザイン性を優先したくなる気持ちはわかりますが、販促チラシの目的は集客のはず。電話番号や地図のように、集客するのに不可欠な情報がわかりづらい、ましてや掲載忘れといったことは、絶対に避けなければなりません。
そこで今回は、集客できる販促チラシに欠かせない10項目をピックアップ。チェックリストにして紹介していきます。
店舗名がはっきりわかる。読める
デザインにこだわりすぎてお店の名前がわかりづらくなっていませんか?
店名は目につきやすい位置、大きさ、色で書きましょう。名前もわからない人にお願いごとをしないのと同様、店舗名不明な美容室に予約はいれません。それに気になるお店や商品を見つけたら、まずはスマホで検索という時代。検索の際、URLを打つより店舗名を打つ方が簡単なのです。
またロゴが外国語表記の場合、それが美容室の名前だとわかっても読めないことがあります。そんなときはルビをふると親切。また、ルビをふると雰囲気が損なわれる場合は、挨拶文や説明文の中で店名をカタカナ表記にしておけばスマートです。
わかりやすい地図がある
チラシを手にして美容室のチラシだと認識したあと、気になるのは「美容室がどこにあるのか」です。
通いやすさは美容室選びの大きな動機。お店の地図は大きく載せましょう。
さらに重要なのは、わかりやすい地図であることです。その地図を見て、土地勘のない人があなたのお店に迷わず来れる地図を作ってください。デザイン性を重視した英語表記の地図もときどき見かけますが、チラシでは日本語表記をおすすめします。
電話番号がすぐ見つけられる
いざカットを予約したいとなったとき、お店の電話番号がすぐにわかるとスムーズです。どこに書いてあるのかが瞬時にわからないチラシは、探している間に「もういいや」と見捨てられる恐れがあります。
また小さい文字だったり、文字間のスペースが詰まっていると、間違い電話をかけてしまう確率があがります。チラシではなるべく大きく、はっきり読みやすく表記してください。
美容室の外観、店内の写真やイラストがある
初めての美容室で気になるのはお店の雰囲気です。
旅行する際も、どんな部屋かわからないホテルより、あらかじめ写真を見ることができるホテルの方が安心して予約できるもの。あなたの美容室の外観や店内を見せることで、警戒心を解いてあげましょう。
また、そのときは予約につながらなくても、後日お客さまがあなたのお店の前を通ったときに「あ、チラシで見たあの美容室だ」と思い出してもらえます。店先の看板に目を通してくれたり、備えつけのリーフレットを持っていってくれたり、以前より興味を抱いてもらえること間違いなし。
スタッフの写真や紹介がある
大切な髪の毛をゆだねる相手は男性か女性か、どんなセンスの美容師さんがいるのか、スタッフは何人いるのか。お客さまは、行ったことのない美容室に不安と緊張でいっぱいです。スタッフ紹介は必ずいれましょう。その際、スタッフの写真や似顔絵を載せれば安心感がよりアップします。
写真は正面を向いた、笑顔のバストアップ写真だと好印象です。暗すぎて顔が見えなかったり、サングラスを着用していたりする写真は、かえって謎めいてしまうので避けましょう。
さらに、得意なスタイルや、出身地などのひと言自己紹介を添えると、より親近感をもってもらえます。
写真掲載は恥ずかしいというスタッフさんもいるかと思いますが、自分のファン(顧客)を作る第一歩として前向きにご検討ください。
あなたの美容室に行くと、髪の悩みが解決することがわかる
美容室は全国に約23万店舗あります。その数は、コンビニの約5倍に相当します。そのため、メニューと価格の訴求だけではお客さまの心を動かしにくくなりました。そこで、あなたのお店で施術してもらうと、どんな良い事があるのかを書いて差別化をはかりましょう。
・当店のヘアカラーは髪にツヤが出るから若く見える
・強度のくせ毛も明日の朝からセットしやすくなる技術がある
・髪質やお好みにあわせてシャンプーが選べる
・今年の流行を取り入れたメイクのワンポイントアドバイスができる
お客さまの髪への悩みや要望に応えられることを、チラシの上でどんどんアピールしてください。悩めるお客さまも「この美容室なら解決できるんだ!」と心踊ることでしょう。
安心・信頼できる根拠が書いてある
新規のお客さまは疑い深いもの。お店の魅力を訴求しても、大袈裟に書いているだけだと決めつけてしまう方もいます。そこで必要なのは、あなたの美容室の技術、サービスが本当に優れていることが証明できる根拠です。
・資格
・受賞歴(誰も知らない小さな賞でもOK)
・資材、機材は一流品を使用
・お客さまの声
・テレビの取材を受けました
第三者の声である「お客さまの声」は、良いことしか書いていないとわかっていても説得力があります。ただし嘘、やらせは厳禁です。常連の方に普段からアンケートに協力してもらい、集めておきましょう。
メニューの内容が誰にでもわかる
チラシの読者である一般の方は、リタッチやグレイカラーといった美容室の専門用語を知らない方がほとんど。せっかくお得なメニューを作っても、それがどのような施術なのかわからなければ頼みません。専門用語を使ったメニューがある場合は、「グレイカラー(白髪染め)」のように補足説明があると親切です。
価格がはっきりわかる
基本的なことですが、価格ははっきりとわかりやすく書きましょう。特に税込表記と税別表記で誤解をうむような紙面はトラブルのもとになります。
メリハリがあって読みやすい
チラシは紙面が限られています。伝えたいことはたくさんあると思いますが、一番伝えたいことが何かわかるレイアウトにしましょう。
イチオシのサービスは、メニューのなかでも一際大きく掲載して、目立たせます。また、全てのサービスを掲載する必要はありません。むしろ選択肢が多いと、お客さまは目移りしてしまい、決断をくだせない傾向にあるのです。
メニューに限らず、欲張りすぎてあれもこれも主張してしまうと、チラシを見るお客さまはどこを読めばいいのかわからず迷ってしまいます。面倒になって、読むのを放棄するかもしれません。
これだけは読んでほしいというポイントを絞ったうえで、レイアウトを考えましょう。
集客できるチラシに変えるチェックリスト
せっかくチラシを手にとって、読んでもらえても、来店のために欠かせない情報が載っていない、わかりにくければ集客にはつながりません。
最後に、チェックリストを以下にまとめました。チラシを印刷する前に必ず確認して、集客につながるチラシを作りましょう。
□店舗名がはっきりわかる。読める
□わかりやすい地図がある
□電話番号がすぐ見つけられる
□美容室の外観、店内の写真やイラストがある
□スタッフの写真や紹介がある
□あなたの美容室に行くと、髪の悩みが解決することがわかる
□安心・信頼できる根拠が書いてある
□メニューの内容が誰にでもわかる
□価格がはっきりわかる
□メリハリがあって読みやすい
2015年11月13日|美容院のチラシ